FM音源1

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ポイント


FM音源基礎



さて、今回はFM音源の基礎について学びます。
まず、FMとはFrequency Modulationの頭文字を取って、FMといいます。
要するに周波数変調という事です。

変調というのは大きく分けて、振幅変調、角度変調というのがあります。
振幅変調はAmplitude Modulationの事で、AMと呼ばれています。
また、角度変調は位相の変化のさせ方によって、位相変調と周波数変調に分かれます。
角度変調の中の周波数変調という物に今回は注目して、議論を進めていきます。

さて、FM音源というものを簡単に説明しますと、
正弦波(キャリア)を変調(モジュレート)させて音を作る。です。
簡単に書きすぎですね。要するにこういう事だと思っておいて下さい。
詳しい話はまた次の機会に書きます。

さて、キャリアが次式で表されているとします。


このキャリアをモジュレートするというのが次式になります。


論より証拠という事で、
実際に音を提示していきましょう。
まず元となるキャリアをsinの440Hzとします。
こんな音

図は


こんな感じになりますね。

ではこのキャリアを440Hzの正弦波で変調してみますと、
こんな音

図は


元の音との違いがわかりましたか?

さらに、880Hzの正弦波で変調してみます。
こんな音

図は


図や音を見てもわかるように、変調されて別の音になっています。
このような処理を加えて音を作っていくのがFM音源という奴です。
では、実際にこの簡易FM音源をMATLABでどうやって作るかを記述します。
というか、プログラムを書きます。
function fmtest(x,xm)

%
% 簡易FM音源
% 入力引数から正弦波を変調する
%
%

fs=44100;
t=[0:1/fs:1];

y=sin(2*pi*x*t+sin(2*pi*xm*t));

soundsc(y,fs);
plot(t,y);
axis([0 0.01 -2 2]);

こんな簡単に作れるわけです。
入力引数のxがキャリアの周波数。xmが変調周波数を決めます。
いろいろと試してみてください。