MATLABによる画像処理2

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ポイント


2次微分(ラプラシアン)



さてさて、今回も画像処理についてやっていきます。
前回は加算平均による平滑化を行いました。
では今回は2次微分(ラプラシアン)による画像の鮮鋭化についてです。
まず鮮鋭化というのは、画像の中の物体の輪郭が緩やかな変化により
ぼけた画像になったりしている。
この輪郭部分を検出して強調する事で、画像を鮮鋭化するというものである。

この鮮鋭化の方法の一つとして、2次微分というものがある。
これはその名前の通り、原画像を2次微分する。
そして、その求めた2次微分の値を原画像から差し引いて鮮鋭化する。
図で示すと以下のようになる。



このような処理を加える事で、画像を鮮鋭化する事が出来る。
それでは実際に鮮鋭化してみましょう。
フィルタ行列は以下のようになります。



では実際のプログラムは以下のように
function image_proc2

%
% 画像処理
% 2次微分による鮮鋭化
%
%

imagedata=imread('woman.bmp');
imagedata=double(imagedata);

f=[0,-1,0;-1,5,-1;0,-1,0];

filt_image=filter2(f,imagedata,'same');

image(filt_image);
colormap(gray(256));

このように鮮鋭化される事がわかります。
フィルタ行列を使えば、簡単にフィルタをかける事が出来ます。